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高気圧酸素療法(BPO)

高気圧酸素療法 (Hyperbaric oxygen therapy:HBO)とは

高気圧酸素療法とは、高気圧環境下にて100%もしくは100%に近い高濃度酸素を呼吸 (吸入) することで各種病態の改善を図る治療です。
高分圧の酸素を末梢組織まで行き渡らせることで、様々な症状や臓器障害を改善します。

いわゆる「酸素カプセル」は、空気圧の酸素(21%)を加圧する健康器具です。
一方、高気圧酸素療法は、100%の酸素を加圧可能な医療機器を使用し、血液中に溶け込む酸素量を増加させる治療(診療行為)になります。
当院の高気圧酸素装置は、こちらをご参照ください。

当院には、次のとおり、当該治療に精通したスタッフが在籍しております。
そのため、安心して治療を受けていただくことが可能です。

  • 一般社団法人 日本高気圧潜水医学会専門医(1名)
  • 一般社団法人 日本高気圧潜水医学会専門技師(3名)

適応疾患

保険診療

保険診療においては、疾患により治療可能な回数に差異があります。

  1. 減圧症又は空気塞栓に対するもの(一連につき7回を限度)
  2. その他のもの(一連につき10回もしくは30回を限度)

1は減圧症又は空気塞栓に対して、発症後1か月以内に行う場合が該当します。

2は次の疾患に対して行う場合が該当します。

※10回を限度
ア 急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒(間歇型を含む。)
イ 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍
ウ 急性末梢血管障害
 ・重症の熱傷又は凍傷
 ・広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
 ・コンパートメント症候群又は圧挫症候群
エ 脳梗塞
オ 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
カ 重症の低酸素脳症
キ 腸閉塞

※30回を限度
ア 網膜動脈閉塞症
イ 突発性難聴
ウ 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
エ 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
オ 皮膚移植
カ 脊髄神経疾患
キ 骨髄炎又は放射線障害

自費診療

主に、スポーツ障害に対して、自費診療による高気圧酸素療法を実施しています。
スポーツ障害とは、運動の負荷により、筋肉・骨・関節・腱・靭帯・その他に生じる慢性的な障害のことを指します。
徐々に痛みや不調が現れるのが特徴で、具体的には、骨折・捻挫・筋挫傷・肉離れ・靭帯損傷等が該当します。
詳細は、お問い合わせください。

治療効果

主に、次のような効果が期待できます。

高酸素化

体内酸素量の増加あるいは酸素分圧が高くなることにより、生体内の循環障害や低酸素状態を改善します。

血管収縮

末梢循環を改善して浮腫 (むくみ) を軽減・抑制します。

血管収縮

末梢循環を改善して浮腫 (むくみ) を軽減・抑制します。

気泡の縮小

体内にあるガス (気泡) を圧縮することでガスによる組織圧迫が軽減され、局所循環不全が改善します。
また、血管内・組織内の酸素分圧が上昇することで組織内不活化ガスの体外への排出が促進されます。

抗菌作用

白血球の細菌処理能力を上げ、細菌の増殖や毒素の産生を抑制します。

新血管の形成

毛細血管の形成を促進し組織修復などに働きかけ、創傷治癒を促進します。

治療内容

1.0気圧 (大気圧) から2.0~2.8気圧まで加圧し、60分の治療を行います。
治療は通常1日1回、加圧・治療・減圧にかかる時間は90~120分です。
治療回数や治療スケジュール等の治療条件は、適応疾患や患者様の症状・全身状態などにより異なります。

標準的な治療パターン

  • 治療圧力:2気圧
  • 最高酸素濃度:100%
  • 治療時間:加圧(約15分)→治療圧力(約60分)→減圧(約15分)

副作用

主に、次のような副作用の可能性がございます。
ただし、治療は、日本高気圧潜水医学会専門医が診察し、症状や身体状態に応じて実施いたしますので、ご安心ください。

※原疾患・既往歴などによっては治療ができかねる場合もございます。

気圧外傷

気圧の変動によって生体に発生する障害です。

  • 聴器障害
  • 副鼻腔障害
  • 肺の損傷

酸素中毒

高分圧の酸素の毒性によって発生する臓器障害または中毒症状です。

  • 中枢神経系酸素中毒
  • 呼吸器系酸素中毒

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